マロンさんのツーリング日記

日々のツーリングのまとめを載せます

マロン氏、ネコとの邂逅編

それはとある日の絶好のツーリング日和。

日頃マスツーをしていて、たまには一人で走るのも良いかと思い立ち、福島県白河市を目指してバイクを駆けた、そんな平日に起きた猫と私を巡る物語。

 

第一章「出会い」

目的地は白河市にある「白河小峰城」。

本ブログにても掲載した東北ツーリングにおける最後の目的地。

実はこの小峰城、私にとってはある種の因縁あるお城です。

一度目は去年でしたか…白河市へいこうとした1週間前にバイクで事故に会い走行不能状態になり白河行きを断念。

二度目は東北ツーリングの時。最後によって行こうとしたら時間が足らず、帰らないと不味い状況になり断念。

そう、行こうとする度に何かに阻まれているのです。

 

そんな因縁に終止符を打とうと立ち上がった訳ですね。

そう息巻いてはいましたが、まず初っぱなから寝坊をするという事態に。

本来、現地に着いて観光を始めている予定の時間に起床。

高速道路に乗って遅れを取り戻そうとも考えましたが、今更焦っても仕方ないなと思い、高速を使わずに下道で目指す事にしました。

今にして思えばこれが全ての始まりだったように思えます。

 

白河市までの道は「国道4号」を使用する事に決定。

ひたすら走っていれば白河市に着きますからね、使わない手はない。

大型トラックに挟まれながら、ぼーっと北上を続けました。

庄和五霞、宇都宮…なんとなく馴染みのある地名を横目にただひたすら走り続けていた時の事、突然それは起こりました。

 

「あ、寄り道していこう」

 

考えてなかった訳ではありませんでしたが、ただでさえ予定がずれ込んでいるのに…しかし何故か寄り道をしたくなりました。

目的地は那須塩原方面。

本ツーリングの2日前に那須塩原ツーリングを行ったのですが、その際に落とし物をしてしまった方がおりまして…まだ落ちているなら拾っていこうと思った訳ですね。

しかし、落としてから2日も経っているので、まだあるかどうかは望み薄。

「それでも!」と思い、向かった訳です。

 

案の定、落とし物はありませんでした。

工事も始まっており、捜索もままならず撤退。

悔しい思いを胸に現場を後にしました。

 

さて、無い物は仕方ありません。

再び小峰城を目指して走ろうとした矢先、まさかの道を間違える事に。

ナビが示したのは左折、私は直進。

うーん、なんだかわかりませんが、その時だけはナビを見逃していました。

不思議ですね、何かに導かれていた、そんな気にさえさせる程自然でした。

 

迷うのもツーリングだ!と、思い引き返す事はしませんでした。

その先は水田と水田に挟まれた素晴らしい田舎道。

走らない手はありません。

 

そして田園風景を嗜みながら、緩やかなワインディングを越えた先に「ソレ」はありました。

「黒くて丸い物体」がセンターラインの上にありました。

「あぶねっ!」、大きな石だと思いました。

減速し、脇を抜けます。

 

その時、妙に気になりました。

その「物体」。

注視すると毛が生えています…。

「ん?もふもふ?」

 

普段なら轢かれちゃったのかな?と素通りしますが、その日は何故か気になりUターン。

よく見ると子猫でした。

しかも生きてる!!

 

慌てて歩道側に寄せ、Twitterにて救援要請。

親猫がいるかもしれないので、1時間程遠巻きに監視しながらTwitterにて対応策を募っておりましたが、親猫は来ず…。

 

仕方がない…、「袖振り合うも他生の縁」。

ひとまず保護して貰えるような所を探す事にしました。

まさか、これが猫と私を巡る珍道中になるとは、恐らく誰も想像していなかったと思います。

 

そしてお気づきかと思いますが、またしても小峰城には行く事ができませんでした笑笑

 

第2章へ続く。